第一部


 登場人物紹介
アリカ
銀髪と銀瞳を持つ少女。両親を知らずに日本で育つが、異質な外見から迫害され続けてきた。それを当然の事と受け止めながら常に孤独感に苛まれる。その為か自分を信じきれず、後ろ向きな考え方に陥りがち。他人の感情に酷く敏感で嫌われる事を恐れている。
フラッシュ
漆黒の髪と瞳を持つ青年。幼少にサイキ女王に拾われて育てられ、彼女に絶大な恩を感じている。戦士としての腕前は群を抜いており、王宮での地位は戦士として最高位の物。サイキ女王に固く忠誠を誓う。自信家であるが、自身への不信感でいつか周囲が離れていくのではないかと恐れてもいる。滅びかけたトゥルカーナを救うことを何よりも強く望んでいる。
ティー=ジュナン
フラッシュやザウェルと地位を同じくするトゥルカーナの戦士。ザウェルとは双子であり、トゥルカーナで最後の有翼人種。腕力が足りない為に扱える武器はそう多く無いが、その分俊敏に動く事を目標としている。どんな時でも明るさを失わず、快活に話す。
ルエ
滅びかけたカリュケの森の統率者。大樹の精霊であり、保守的な考え方を持つ。
人前に姿を現す時は、周囲に合わせた年恰好になって現われる。
パルティア
髪を束ねる宝石を媒体として強力な魔法を操る少女。外見は幼いが、言葉は大人びていてアンバランス。トゥルカーナを救う事に積極的で、アリカを酷く慕う。過保護すぎるルエは苦手である。
ルチル
イオの森で静謐なる湖を護る精霊。王家の命令にしか従わず、たとえトゥルカーナの者であろうと湖に侵入しようとすれば容赦なく報復を与える。湖は彼女自身であり、湖が汚染されれば彼女も運命を共にする。
サラ=ディン
イオの森を住処とするコルヴィノ族の少年。イオの森に限って次元を自由に扱える力を有し、森を訪れる者達に悪戯を仕掛ける、悪戯好きな少年。パルティアとは仲が良い。
エイラ
蜜色の髪にヘイゼルの瞳を持つ第一皇女。王宮お奥深くから外へ出る事は滅多に無い。姉妹の中で年長者である為、常に落ち着いた態度で臨むように心がけている。サイキ女王を良くたすけ、政治や星の管理方法も学び取る。三皇女の中では最も術力に長けている。
リィー=ザウェル
ティー=ジュナンとは双子であり、稀有な血統を二人で守り継いでいる。常に穏健な態度で物事に臨み、優しげな風貌とは裏腹に武術の腕前はフラッシュと並ぶ程。見目も良いので王宮の花形として女性達の注目を浴びている。王宮警護担当である為、いつも他の皇女に隠れがちなイザベルをさり気なく導いているのだが、その為彼女に熱烈な愛を捧げるビトからは徹底的に嫌われている。密かにそれが彼の悩みである。
イリューシャ
銀の瞳と髪を持つ第二皇女。圧倒的な存在感で他者を圧倒し、術力はエイラに劣るもののフラッシュに剣を習った事もあり剣技はずば抜けている。時折トゥルカーナの戦士達と手合わせしてはその腕を磨いている。
イザベル
薄緑色の髪に紫紺の瞳を持つ第三皇女。姉達を心から誇りに思い、目標に掲げている。好奇心旺盛でイリューシャのやる事は何でも真似したがる。けれど隊長職を務めるフラッシュの事だけは苦手であり、いつも王宮内を逃げ回っては彼らを困らせていた。
ビト
ユピテルの森に住まう大男。王宮付きの戦士でイザベルに心から惚れているが、報われない。ライラとは年の離れた兄妹であるが、妹には頭が上がらない。王宮ではイザベルとのやり取りが名物として上げられているのだが、本人はそれを知らない。上司であるザウェルを徹底的に嫌い、フラッシュを慕っている。
ライラ
ユピテルの森に住まうビトの妹。ビトよりも自立しているとの評判どおり、家事全般は彼女の役目である。子供らしく、王宮の顔である三人の戦士達に憧れを抱いている。中でも一番見目麗しいリィー=ザウェルに絶大な憧れを抱く。その為、ビトが彼を蔑ろにするという噂を聞けば、里帰りした彼を容赦なく正座させて叱り付けている。王家の者しか持たない聖力を宿し、微力ながら結界を張る事も出来る。
シュウラン
フラッシュ直属の部下である女戦士。誰とでも打ち解ける快活な性格の持ち主で、フラッシュの信頼は厚い。その信頼は部隊を一つ任される程で、彼女もフラッシュを上官として信頼している。仕事が終わった後はフラッシュと剣の稽古をする時もあった。
サイキ
トゥルカーナを統治する女王。生まれはトゥルカーナでは無いが、トゥルカーナ前王が子孫を残さず果てた為、異界から呼び寄せられた。三皇女を作り出して、その治世を確固たるものにする。
アルマ
光星の女王。強大な魔力を有して安定した治世を布いていたが、ある日突然犯罪者として追われる事になった。光星の重臣達は躍起にその行方を追跡したが、未だに彼女の情報は得られていない。サイキ女王とは血の繋がりを持った姉妹である為、捜査はトゥルカーナにも及んだ。
黒魔
闇星の宰相。犯罪者である光星王と闇星王を捜しているが、決して本気ではないのか投げやりな態度である。目的の為なら人を利用する事も殺す事も厭わない残酷な性格で、常に横柄な態度を崩そうとしない。
バール
トゥルカーナに蔓延する闇。トゥルカーナを侵略する為に作り出された、言うなれば駒的存在。幾らでも作り出す事が出来る。戦闘能力は多種多様だが、殺戮以外の思考を持たないように作り出された。